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忙しいとき、自炊できないとき、いつでも食べ物が買えるコンビニは助かりますよね。
そんなコンビニ飯の王道ともいえるのが「おにぎり」。
今回は、コンビニおにぎりに使われている食品添加物や、その危険性についてみていきたいと思います。
食品添加物表示の見方
※ここでご説明する食品添加物の種類や表示の見方については、科学ジャーナリストの渡辺雄二氏著「食品添加物ハンドブック」(2020年版)を参考にさせていただきました。
1. 原材料と添加物の表示はどのようにされている・・・?
パッケージに記載されている「原材料表示」は、一般的に原材料と食品添加物を「/」で区切るか、改行または囲い線などで区切って表示されています。
2. 記載の順番は・・・?
原材料(使用量の多い順)→食品添加物(使用料の多い順)
3. 表示免除
実は、こういった原材料表示には、表示をしなくて良い場合があります。
そのケースは以下の通り。
- 加工助剤・・・使用する添加物が最終的に完成品に残らないか、残っても微量の場合
- キャリーオーバー・・・原材料がすでに「加工品」である場合、その加工品に使われる添加物が完成品に残らないか、残っても微量の場合
- 量り売りなど、対面販売や飲食店のテイクアウト販売
特に、加工助剤やキャリーオーバーについては、添加物をチェックするうえで非常に重要となるので、頭の隅においておくと良いですね!
コンビニおにぎり3種の食品添加物
ここからは、とあるコンビニのおにぎり3種【梅・鮭・ツナマヨ】を例に、原材料表示を抜粋し、使用されている食品添加物をみていきます。
①おにぎり【梅】
名称 | おにぎり 紀州南高梅 | |||||||||
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原材料名 | 塩飯(国産米使用)、調味梅干し、海苔 /増粘剤(加工澱粉、増粘多糖類)、V.B1、野菜色素 |
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塩飯とは?調味梅干しとは?
コンビニおにぎりの原材料表示をみるときに、添加物をみるのはもちろんですが
実は同じくらい注目してほしいのが1番最初の文字です。
この場合・・・
「塩飯」
ですね。
「塩飯って、炊いたご飯と塩を混ぜたものなんじゃ?」
と思いがち。
もちろん、間違いではないですが
それ以外にも、実は艶を出すための食用油や乳化剤、pH調整剤、またはそれらを含んだ炊飯改良剤といった添加物が使用されている可能性が高いのです。
例)
食用油は食品添加物ではありませんが、多くの場合遺伝子組み換えやトランス脂肪酸のリスクのあるものが使用されています。
(過去記事参照:油脂の話 ~大量生産品の罠~ - 明日を生きるごはん)
もちろん、これらの油脂や添加物は国で認められているものを使用していますので、ただちに健康を害することはありません。
しかし、こういった「目にみえない」ところで、我々は知らず知らず添加物を摂取しているのだということを知っておく必要があります。
もっとも、添加物を使わないとおにぎりの「いつでもふっくら感」は出せないであろうことは想像がつきますがね。
これら添加物使用の有無があくまでも「可能性」としか言いようがない理由。
それは
「塩飯」という名の加工食品だからです。
加工食品に使用される添加物は「キャリーオーバー」が適用され、表示の免除がされるのです。
塩飯の次にみていただきたいのは
「調味梅干し」。
調味梅干しとは、その名の通り調味液に漬けた加工食品を指し、保存や風味付けの目的でさまざまな添加物が使用されています。
例)
これもまた、塩飯同様にキャリーオーバー適用となり、原材料表示に記載されることはありません。
増粘剤、ビタミンB1、野菜色素
増粘剤(加工澱粉)は化学合成されたもの、増粘剤(増粘多糖類)は天然由来のもの。
いずれもたくさんの種類があり、その毒性もそれぞれ違いがありますが、この表示だけで識別することは不可能です。
ビタミンB1は全部で6種類あり、その毒性もさまざまですが、これもどの種類なのか特定することはできません。
野菜色素とは、ムラサキヤマイモおよびムラサキイモの色素を指し、安全性は高いとされています。
②おにぎり【鮭】
名称 | おにぎり 熟成紅しゃけ | |||||||||
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原材料名 | 塩飯(国産米使用)、紅鮭フレーク、海苔 /pH調整剤 |
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紅鮭フレークとは
鮭フレークも立派な加工品です。
一般的に入手できる鮭フレークに記載されている食品添加物は、以下の通り。
例)
- 調味料・・・(アミノ酸等)
- 着色料・・・赤色102号など
特に、タール系(石油から精製)色素の赤色102号は、発がん性などの健康リスクが指摘されています。
pH調整剤
pH調整剤は、食品のpHを弱酸性に調整し、腐敗を防ぐために使用されます。(一般的には安全性が高いとされている)
塩飯のところでもご説明したとおり、クエン酸、コハク酸などたくさんの種類がありますが、一括表示されるため、何が使われているかは特定できません。
③おにぎり【ツナマヨ】
名称 | おにぎり ツナマヨネーズ | |||||||||||||||||||||||||||||
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原材料名 | ご飯、ツナマヨネーズ和え(マヨネーズ まぐろ油漬け かつお油漬け 醤油たれ)、海苔、塩 /調味料(アミノ酸等)pH調整剤、グリシン、酸化防止剤(V.C)、糊料(加工澱粉 キサンタン セルロース)、加工澱粉、香辛料、甘味料(ステビア)、乳化剤、炭酸Mg |
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たくさんあるように見えますね(^^;
ですが、これはある意味正直に記載されているだけで、実は①②と変わらなかったりします。
例えば、最初の原材料「ご飯」。
「塩飯」ではありませんね?
ちなみに、このご飯には「国産」の表示がありませんから、外国産のお米使用の可能性がありますね。
ご飯と塩飯の違い
ご飯はすなわち「炊いた状態のご飯」(を、仕入れている)と考えられます。
塩飯は、「炊いたご飯を調味したもの」。
ちなみに米から工場で炊く場合は、「うるち米」と記載されます。
炊いたご飯にも、何らかの添加物が使用されている可能性はありますが、これもキャリーオーバーにより、その有無は判断できかねます。
ただし、「/」以降の表示は、ご飯に使用している添加物だと考えられるため、「ある意味正直」というのはそのためです。
- グリシン(味付けや保存性を高める添加物)
- 乳化剤(ふっくら感を出す)
また、もちろんマヨネーズも当然無添加ではないでしょう(これもキャリーオーバー)。
④番外・カット野菜サラダにも注意
「コンビニでおにぎりを買うついでに」
「おにぎりだけじゃ栄養不足だから」
そんな理由で、おにぎりとセットで野菜サラダを購入する人、多いのではないでしょうか。
実は、このサラダにも添加物の抜け道があります。
だいたい、家でサラダを作った人は分かると思いますが、生野菜というものは切ったりちぎったりすると酸化してすぐに変色してしまいますよね。
お店で売られているこういったカット野菜は、まず消毒のために
「次亜塩素酸ナトリウム」水溶液に浸します。
その後洗浄し、野菜のシャキシャキ感を持続させるため、多くはpH調整剤に浸してからパック詰めされます。
次亜塩素酸ナトリウムはご存知の通り、カビや細菌を殺すことのできる強力な薬剤であり、人体にとって極めて毒性が高いことで知られています。
もちろん、人体に影響がないように希釈して使用され、水で洗い流されるということで
表示免除されているため、パッケージにその名前が記載されることはありません(加工助剤)。
しかし、そもそも農薬大国の日本の野菜。
さらに薬剤殺菌してパック詰めされているうえ、これまた添加物や危険な人工甘味料まみれのドレッシングをかけるとなると・・・
それって本当にヘルシー?
という疑問を持たずにはいられません。
おわりに・生体濃縮という問題
いかがでしたでしょうか。
食品添加物というのは、原材料表示に記載されていなくても、
目に見えないところで使われている
場合が多いと、お分かりいただけたかと思います。
ひとつひとつの添加物は、人体への危険が少ないといわれていても、その蓄積によってどうなるかまでは、誰も保証してくれません。
また、食品添加物や遺伝子組み換え作物を摂取し続けることにより、
蓄積された毒性は「生体濃縮」という形で次の世代、また次の世代へとだんだん「濃く」なっていくことも分かっています。
濃くなるとどうなるの・・・?
以下、当ブログで何度もご紹介させていただいている吉野敏明医師のお話です。
(この度吉野医師は参政党より7月の参議院選挙に立候補しました)
キャリーオーバーの話、生体濃縮によってどうなっていくのか、どうして誰も声をあげないのか、ぜひ生の声を聞いてみてください。
5分程度です。
妊娠してから食事を気を付けるのでは間に合わない!
どうか、この声がたくさんの人に伝わることを願います。
本日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
【参考】
・書籍「がまんしない医者の食卓」 内海聡著
・書籍「食品添加物ハンドブック」 渡辺雄二著
最新版食品添加物ハンドブック どれを選べばいいの? [ 渡辺雄二 ]