※ご来訪ありがとうございます。当ブログにはじめてお越しの方は、まずこちらを読んでいただけるとうれしいですm(__)m
仕事中に、休憩中に、カフェで…あらゆる場面で、ほっと一息つかせてくれるコーヒー。
体に良いという情報もあれば、悪いという情報もあり、一体どっちなんだ!と思ったことはありませんか?
これ、端的に結論を言うと、「人によりけり」という、身も蓋もない話です・・・(笑)
そこで今回は、コーヒー大好きなブログ主が「コーヒーの良しあしは、人によりけり」の根拠と、個人的に気になっていた「コーヒーと片頭痛の関係」についてもリサーチしました。
※本記事は【前編】です。
1 日本人はコーヒー好き?いつから飲んでる?
ブログ主はコーヒーが大好きでありまして、普段は豆から挽いてドリップしたものを1日3杯ほど飲んでいます。
(今もコーヒーを飲みながら記事を執筆しています)
日本人の中で「コーヒー好き」とされる人の割合は、62.4%。
男女別だと男性68.0%、女性56.7%なんだそうです。
日本人の半数以上はコーヒーが好きなんですね(*^^*)
平均消費量は、レギュラーコーヒー・インスタントコーヒー合わせて1週間で約8杯(リキッド・缶コーヒー除く)ということですから、私の1日3杯は、1週間だと21杯・・・ちょっと多いのかな、とも読み取れます^^;
年間だと1人当たり3.4kgの豆を消費しているそうです。
って豆の量で言われても。イマイチピンときませんが…
世界的にみてもっとも年間消費量の多い国は、(1人当たり)
1位:ルクセンブルク 24.1kg
2位:フィンランド 10.2kg
3位:スウェーデン 9.1kg
4位:ノルウェー 8.3kg
・・・というように、日本の3.4kgに比べ北欧はものすごくコーヒー好きなんだな、ということが分かります。
※全日本コーヒー協会データより:2021年までの統計
コーヒーは嗜好性の高い飲み物ですから、好き嫌いは当然あります。
また、コーヒーが好きで良く飲むという人の中でも、インスタントかレギュラーコーヒーかの違い、または砂糖・ミルク・ほかさまざまなアレンジで飲む人もいるでしょう。
一口に「コーヒー好き」といっても、その中でいろいろと派閥があるということですね。
大正ロマン的なイメージ…
それはそうと、海外からの輸入品がほとんどを占めているコーヒーですが、日本に初めて入って来たのは江戸時代で、一般大衆に受け入れられるようになったのは、明治に入ってからだそうです。
そう考えると、当ブログでテーマにしている「戦後の食生活の変化」にもぴったりとハマっています(・_・;)
つまり、日本で栽培もされておらず、まるで飲んだことのない飲み物が、明治以降急激に入ってきて、日本のコーヒー文化を作っていったということ。
小麦や乳製品の記事を書いてきた私としては、なんだか嫌な予感がしてきました^^;
-----余談-----
ちなみに、日本にスターバックスコーヒー第1号店が上陸したのは1996年。
偶然か必然かは分かりませんが、その後約20年にわたり、
日本のコーヒーの消費量は約1.3倍に増加していきました。
しかし、生豆輸入量をみると2013年をピークに、製品輸入量では2017年をピークに、
実はゆるい下降線をたどっているんです。(2021年までのデータ)
一時のコーヒーブームは去ったのか?
と思いきや。
なんと、1人当たりの1週間に飲む量は、ここ20年で1杯ほど増えています。
輸入量は減っているのに、1人当たりの消費量は増えている・・・?
これはただ単に、コーヒー好きな層の消費量だけが増えたのかもしれないし、もしかしたら人口が減ったからなのかもしれない・・・(・・?
いろんな理由が考えられて、いろんな考察ができるデータって奥深いですね。
-----余談おわり-----
2 コーヒーの問題点
戦後、日本人の食生活は大きく西洋化していったわけですが、コーヒーもまた同じであることが分かりました。
では、コーヒーの摂取は日本人にどのような影響を及ぼしているのでしょうか。
大きく分けて
・コーヒー豆に含まれる成分(カフェイン/ポリフェノール等)
・コーヒー豆の栽培環境(農薬)
・コーヒーとの組み合わせ(食品)による影響
と論点を分けて考えてみましょう。
①カフェインって何?カフェイン依存とは?
「コーヒーにはカフェインが入っているから夜飲むと眠れなくなる」
などといった話は有名な話です。
そもそもカフェインとは何でしょう?
調べると・・・
「アルカロイドの一種で塩基性を示す天然由来の化合物である・・・」
的な文言が出てきます。
(化学的な話はほんと難しい…)
このアルカロイドという化合物は、精神刺激性の薬として、古来より麻薬的な扱いをされてきた歴史があるようです。
麻薬といえば、快楽報酬系に働き、依存性があることで知られていますね。
つまりは、カフェインもその一種であるということです。
【カフェインを含む飲料比較(100mlあたり)】
・ドリップコーヒー・・・60mg
・エナジードリンク・・・多いもので300mg(商品による)
・玉露茶・・・160mg
・紅茶・・・30mg
・煎茶・・・20mg
・ほうじ茶・・・20mg
・ウーロン茶・・・20mg
・玄米茶・・・10mg
カフェインを摂取することで、具体的に人はどのような状態になるのでしょうか。
調べたことを箇条書きにしていきますので、知っているという人も、全部知っていたかどうか?改めてチェックしてみてください。
【カフェインの作用】
・覚醒作用(不眠)
・血圧の上昇
・血糖値の上昇
・妊婦の胎盤への影響(収縮作用)
・胎児への影響(夜泣き・落ち着きがない等)
・ビタミン・ミネラルの吸収を阻害
・逆流性食道炎(刺激性)
・カフェイン依存症(禁断症状)
(うつ/片頭痛/ストレス/)
これらをまとめると、カフェインは麻薬性化合物であることから、摂取後すぐはドーピングのように覚醒作用があるということが分かります。
一時的に目を覚ましたいときにはとても有効ですが、やはりこの「急激に」体の変化を起こすというのは、その反動もありそうです。
ちなみに、カフェインが体内から排出され半分の量になるまで約5時間、完全排出まで最大12~15時間かかるといわれています。
コーヒーを飲んで眠れないという人はもちろんですが、コーヒーによるビタミンやミネラル吸収の阻害もあるため、飲む時間にも注意を払いたいところですね。
以前、不調改善のキーとなる、マグネシウムについて記事を書きましたが、マグネシウム不足はさまざまな不調を招くことが分かっています。
コーヒー摂取とマグネシウム不足は、セットで考えないとならないほど重要な問題なのです。
では、カフェイン依存の仕組みについて次の項でみていきましょう。
②カフェイン依存の仕組みと片頭痛の話
カフェインは、神経を鎮静させる役割をもつ「アデノシン」という物質と構造が似ているといわれており、カフェインを摂取することで体内にある「アデノシン受容体」にくっついてしまうのだそうです。
本来は鎮静作用のあるアデノシンが受容体と結合できず、代わりにカフェインが結合してしまう。
そうするとどうなるか…
アドレナリン分泌を促進し、神経が興奮状態になってしまう、つまり鎮静とは真逆の方向に作用してしまう、という仕組みなのですね。
アドレナリンは血糖値の上昇や血圧の上昇に深く関わるホルモンです。
砂糖あり・なしにかかわらず、カフェインだけでも血糖値を上げるというのは、今回初めて知りました。
アドレナリンは医療現場でも緊急時等で治療薬として使用されます。
しかし、日常的に神経興奮作用が起こることで、人体にはさまざまな症状が出てきてしまうのです。
特に、私もずっと悩んできた「片頭痛」・・・
実はコーヒーとも密接な関係がありました。
【カフェイン依存と片頭痛の仕組み】
※片頭痛は、血管が拡張されることで起こるとされています
アドレナリンにより急激に興奮状態になり一時的に血管収縮が起こる
↓
その反動で血管拡張が起こる
↓
副交感神経が優位になる
↓
片頭痛が起きやすくなる
↓
カフェイン摂取
↓
片頭痛が一時的に改善
↓
カフェイン摂取の習慣化により、アデノシン受容体が増える
↓
さらに血管拡張、片頭痛のループ
↓
中枢神経系への刺激が多くなる
↓
ストレスやうつなどの原因にも
・・・
いかがでしょうか。
「コーヒーを飲むと片頭痛になる」とか、
いやいや、「コーヒーを飲むと片頭痛が改善する」とか
いわれていた謎がはっきりしました。
つまり、「コーヒーを飲むと片頭痛が和らぐ」の根拠は、
コーヒー(カフェイン)の習慣的な摂取により、一種の依存状態が起こり、コーヒーをいわばドーピングすることで一時的に片頭痛が和らいだように感じていただけだった、ということになります。
では、依存症にならないコーヒーの量ってあるのでしょうか?
様々な解説者の意見をまとめると、一般的には、
「1日3杯程度まで」
が適量の目安とされています。
ただし、この後ご説明する「カフェイン耐性」というものは、人によって感受性が異なるため、1杯でもダメな人はダメなわけです。
なので、あくまでも「目安」としておくようにしましょう。
③人によってカフェイン依存作用が異なる【カフェイン耐性】
さて、①と②でお話してきた「カフェイン依存」ですが、
「人の遺伝情報によって感受性が異なる」
ことが分かっています。
つまり、人それぞれってこと。
依存状態になりやすい人となりにくい人がいて、依存状態にもさまざまなパターンがあるようなのです。
カフェイン感受性は高中小の3段階とされていて、日本人は平均して中程度だといわれています。
ちなみに、小は全体の10%ほど、つまり約1割の人は、カフェインに強い人だそうです。
逆をいえばそれ以外の90%の人は、カフェインによって何らかの影響が出ているといえますね。
少しでもコーヒーを飲んだら血圧が上がったり動悸が激しくなったりといった症状が出る人は、カフェイン感受性が「高く」、カフェインに「弱い」人だといえるでしょう。
ブログ主自身は、というと、以前から片頭痛に悩まされてきたことは今までの記事で書いてきた通りです。
ただ、コーヒーは1日3杯は飲むほどなので、中程度の耐性はあるのかな?と思っています。
グルテンや砂糖などを控えるようになってから片頭痛のほうは激減したことを考えると…
私の片頭痛はカフェイン依存からではなく、グルテンや砂糖などによる腸内環境の乱れ(リーキーガット)からの、副腎疲労だったりマグネシウム不足だったりが原因じゃないかと考察しています。
コーヒーを飲んで、片頭痛が一時的に和らいだという経験もありません。
(片頭痛がくると、自然とコーヒーは受け付けなくなるので)
あくまでも、「そんな気がする」というだけで、もしかしたら複合的な要因もあるのかもしれませんが。
ちなみに、コーヒーは深煎りにするとややカフェインが減るといった研究があります。
ただその一方で、深煎りのコーヒーは水分が抜けて体積が減るため、同じ抽出液の量を比較すると、浅煎りも深煎りも結局カフェインの量はほぼ変わらないんだよ、という意見も多くありました^^;
今はカフェイン抜きのコーヒーも販売されているので、カフェインを避けたい方は、カフェインレスコーヒーを飲んでみても良いかもしれません。
(記事の最後におすすめのカフェインレスコーヒーをご紹介しますので、参考にしてみてください)
【参考動画】
・カフェインの副作用とリスク。長期的なカフェインの摂取に要注意!カフェインをできるだけ避けよう!【栄養チャンネル信長】 - YouTube
・コーヒーの副作用がやばい!今すぐカフェイン中毒から抜け出そう【栄養チャンネル信長】 - YouTube
・コーヒーは片頭痛のリスクを高めます。カフェインが片頭痛を誘導する仕組みは?【栄養チャンネル信長】 - YouTube
④コーヒーに含まれる油問題
コーヒーの問題は、実はカフェインだけじゃなかったんですね(@_@)
コーヒーに含まれる油「カフェストール」、「カーウェオール」をジテルペンと呼ぶそうですが、この油分が高脂血症などの心血管リスクを高めることが分かっているそうです。
この油は、ドリップコーヒーのフィルターに吸着しやすいため、よりリスクが高いのはフレンチプレスやエスプレッソなどの、フィルターを使わない抽出方法だといえます。
これに関しては、私の場合ほぼ当てはまりませんでした。
家ではペーパードリップが多く、たまに外ではエスプレッソを飲むこともなくはないですが、圧倒的にドリップコーヒーが多いからです。
ちなみに、インスタントコーヒーの場合も、この油分は少ないそうです。
普段からフレンチプレスなどでコーヒーを飲んでいる人は、少し注意したほうが良いかもしれません。
コーヒーの飲み方に注意!〇〇すると心筋梗塞を起こしやすくなる? - YouTube
3 コーヒーは結局体に良いのか悪いのか【前編】まとめ
コーヒーのことを徹底的に調べ始めたら、なかなかボリュームのある記事になってしまったため、前後編に分けさせていただきます。
本記事【前編】では、
1 日本人のコーヒー好き度合いと、コーヒーが日本に入ってきた歴史
2 コーヒーのリスク
①カフェインとは
②カフェイン依存と片頭痛
③カフェイン耐性
④コーヒーの油分
についてご紹介しました。
次回はコーヒーのリスクとして
⑤アクリルアミド(発がん性物質)
⑥牛乳との相性
⑦農薬問題
4 コーヒーのメリット
②リラックス作用
をお届けする予定です。
こうしてみると、
思ったよりコーヒーは体に悪そう!?
と思う方も多いかもしれません。
しかし、最初にお話しした通り、今回の記事のほぼ前半を占める
「カフェインの問題点」というのは、感受性が人によって異なるというのが大きいところです。
コーヒーはもともと日本の食文化にありませんでした。
そういった点では小麦や牛乳も、日本人は一定数合わない人がいるわけですから、好きだからといっても、ほどほどの量で留めておくのが賢明だといえるでしょう。
もちろん、コーヒーはリスクだけじゃなく、ポリフェノールの良い効果も期待できます。
次の後半の記事では、コーヒーのメリットや、おすすめの飲み方についてもご紹介させていただく予定です。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
今回参考にさせていただいたデータ・文献・動画
・【全日本コーヒー協会】調査データ調査データ | 全日本コーヒー協会 (ajca.or.jp)
・【農林水産省】カフェインの過剰摂取について:農林水産省 (maff.go.jp)
・DrIshiguroの健康スクール(動画)Dr Ishiguro - YouTube
・栄養チャンネル信長(動画)栄養チャンネル Nobunaga - YouTube
おすすめのカフェインレスコーヒー(上記参考サイトで紹介されていたものです)
※ご注意※
・カフェインレス→カフェインが少ない
・デカフェ→カフェインを取り除いた
という意味があり、どちらもカフェインが0ではないそうです。
カフェインがまったく含まれていないのは
・ノンカフェイン
と表記します。
(粉)
(インスタント)
(ドリップバッグ)