明日を生きるごはん

テレビでは知り得ない食と健康の話

コーヒーは結局体に良いのか悪いのか?片頭痛の謎も【後編】

※ご来訪ありがとうございます。当ブログにはじめてお越しの方は、まずこちらを読んでいただけるとうれしいですm(__)m

スタンダードなドリップコーヒーをはじめ、カフェオレ、カフェモカなど昨今はさまざまなアレンジが楽しめるのが魅力のコーヒー。

体に良い面、悪い面、さまざま見聞きしますが、実際のところ健康効果はどれくらいあるのでしょうか。

カフェインなどコーヒーの「成分」に着目した前編に続き、今回の後編では、主に栽培環境やほかの食品との相性などについてみていきたいと思います。

※本記事は【後編】です。前編は、以下よりご覧いただけます。

↓ ↓ ↓

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ブックマークコメントお寄せいただき、ありがとうございます。(*^^*)すべて拝見しております。

1 コーヒーの問題点【後編】

前編で扱ったコーヒーの問題点は以下の4点でした。

①カフェインとは?カフェイン依存とは?

②カフェイン依存の仕組みと片頭痛の話

③人によってカフェイン依存作用が異なる【カフェイン耐性】

④コーヒーに含まれる油(ジテルペン)

 

ここからは、以下の5点についてみていきたいと思います。

⑤アクリルアミド(発がん性物質

⑥牛乳との相性

⑦栽培環境(農薬)

⑧栽培環境(カビ毒、先物取引

⑨コーヒーのメリット(ポリフェノール/香り成分)

 

⑤コーヒーに含まれるアクリルアミドについて

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アクリルアミドとは、プラスチックの製造や排水処理など、工業用途で使われる化学物質です。

人が大量に摂取すると神経障害を起こすとして毒物指定されているほか、動物実験結果から、国際がん研究機関では「おそらく人に対し発がん性がある物質である」とされています。

 

※「おそらく」というのは、動物ではなく人を対象とした実験で発がん性があるという結果が出ていないからです。

 

しかし、なんと食品を調理する過程においても、アクリルアミドが発生してしまうことが、2002年、スウェーデン食品庁とストックホルム大学によって世界に発表されました。

食品の調理とは、具体的には120度以上の温度で「揚げる」「焼く(焙煎も含まれる)」といった調理法で、主な食品はじゃがいもや、穀物(小麦や米)などが挙げられています。

 

豆を焙煎して抽出するコーヒーにも、そのアクリルアミドが含まれているという訳です。

 

平成16~30年度に農林水産省が実施したアクリルアミドの含有実態調査結果の一部を抜粋してみましょう。

 

【食品中のアクリルアミド濃度(mg/kg)最小値・最大値】

アクリルアミド濃度(mg/kg) 最小値 最大値
パン類 0.03未満 0.17
即席めん 0.02未満 0.08
シリアル食品 0.005未満 0.63
フライドポテト 0.03未満 1.0
ビスケット類 0.014 0.88
ポテトチップス 0.03未満 2.3
レギュラーコーヒー 0.14 0.38
インスタントコーヒー 0.30 1.0
麦茶 0.11 0.34
ほうじ茶 0.03未満 1.0

 

まあ、このような数字を見せられてもピンとこないのが正直なところです^^;

 

「ポテトチップスは比較的高濃度だなあ」とか、

「パン類、即席めんよりもシリアルやビスケットのほうが高いな」とか、

「レギュラーコーヒーよりインスタントコーヒーのほうが高いのね」とか、

これくらいはなんとなく読み取れますね。

 

要するに、私を含めおそらく大多数の人が好むであろう

カリカリ」「パリパリ」「香ばしい」

といった食感をもたらす調理方法は、だいたいアクリルアミド濃度高めだと思っていて間違いないでしょう。

 

農林水産省でもそれを受け、家庭での調理法の工夫(揚げ物ばかりの食事を避ける、高温調理際は焦がさないようにするなど)をリーフレット作成していますので、気になる方は参考にしてみてみてはいかがでしょうか。

食品中のアクリルアミドに関する情報:農林水産省 (maff.go.jp)

 

ですが、ここからが何とも言い難いところなのですが。

 

食事から摂取するアクリルアミドがどのくらい摂取したらどの程度危険なのか?
というエビデンスは今のところないのが現状です。

食品からアクリルアミドを摂取することによる日本人の健康への影響については、2016年4月5日に食品安全委員会が、発がん以外の影響については極めてリスクは低いとする一方、発がんのリスクについては公衆衛生上の観点から懸念がないとは言えないという結論を出しています。 

引用:農林水産省「アクリルアミドの健康影響」

そして、さらに。

コーヒーに関しては2016年に国際がん研究機関(IARC)が多くの疫学研究等の結果を基に、「ヒトに対する発がん性について分類できない」と発表しています。

 

それを受け、日本コーヒー協会においては、コーヒーに含まれるアクリルアミドについて、以下のような見解を出しています。

コーヒーは嗜好品ですので、消費者には浅煎りのコーヒーを欲する人、深煎りのコーヒーを求める人などさまざまです。大事なのは、バランスの良い食生活を心がければアクリルアミドを過度に恐れることはありません。

引用:一般社団法人全日本コーヒー協会「コーヒーに含まれるアクリルアミドについて」

 

結局そういうことですね^^;

農林水産省も推奨しているとおり、私たちは食品の調理法によって発がん性の懸念があることを理解し、何事も食べ過ぎず、飲み過ぎず、ということになるのではないでしょうか。

 

後ほどポリフェノールの項で言及しますが、そもそもコーヒーに含まれるポリフェノールには、がん抑制効果が期待できることが報告されています。

・・・って、一体どっちなんだい(笑)

ねえ~?

 

ですから、アクリルアミド自体そのものはよろしくないようなので、食事には気を付けたいところです。

コーヒーにおけるアクリルアミドだけに着目するなら、

①飲み過ぎないこと

②できればインスタントよりドリップコーヒーを選ぶこと

この2点を気を付ければ良いのかな、と思います。

 

⑥牛乳×コーヒーの組み合わせ

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さて、牛乳といえば、カフェラテ、カフェオレ、カプチーノ

コーヒーとは切っても切れない関係であり、牛乳なくしてコーヒーはあり得ない(飲めない)という人も多いことでしょう。

 

一見とても相性が良いように思われますが、実はこの牛乳、コーヒーと組み合わせることで、コーヒーの健康効果を阻害する作用が確認されています。

 

牛乳単体での、指摘されている問題点については、過去4記事書かせていただいた通りです。(その1~4まであります)

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牛乳の問題点は奥深く、小麦と並び戦後の歴史から学ぶことで見えてくるものがあるわけですが、世の中には様々な立場の方がいるため、賛否両論ありなかなか表に出てきません。

 

そのことは一旦棚に上げておいたとしても、コーヒーと組み合わせて得られるメリットが少ないんだそうです。

 

これは、牛乳のたんぱく質が、コーヒーに含まれるポリフェノールと結合し、体内に吸収されるのを防いでしまうからだとされています。

 

もちろん、これは「コーヒーの健康効果が得られるかどうか」の話です。

単なる嗜好品としてカフェオレなどを飲むのが悪いと言っているわけではありません。

 

人によっては、ミルクが入ることでリラックス効果を得られるということもあるでしょうから、参考程度に頭に入れておく位で良いのではないでしょうか。

 

それに、健康への影響という面では、いわゆる「コーヒーフレッシュ」を入れることに比べたら、牛乳を入れて飲む方がはるかに良いといえます。

 

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コーヒーフレッシュは商品によって成分が異なるものの、主成分は加工度の高い植物性油脂であり、トランス脂肪酸です。

そこに界面活性剤を加え、乳化させているのが、コーヒーフレッシュ

 

「プラスチックを飲んでいるようなもの」と表現する人もいるくらい、実は避けたいものの1つなのです。

 

これ、実はポーションのものだけでなく、ブラック以外の缶コーヒーやチルドコーヒー飲料などにも同じようなものが含まれています。

本物の牛乳はそんなに賞味期限が長くないですからね。

良く良く考えてみると、なるほどと理解できます。

 

牛乳とコーヒー、相性は良いとはいえないけれど、悪くもない。

とはいえ、私などもかつてそうでしたが、カフェオレにするときって、甘くして飲みたくなってしまうんですよね~。

 

砂糖を入れてしまうと、血糖値が上がったり中枢神経に作用したり、体にとっては決して良いとはいえない状態になってしまいます。

 

砂糖だけでなく、甘いチョコレート入りのカフェモカだったり、缶コーヒーなどに入っている人工甘味料(たとえカロリーゼロでも)だったりも、すべて神経に作用し、体に悪影響を与えることが分かっています。

(おいしいんですけどね…)

 

甘味は肥満の原因になるだけでなく、カフェインと同様に快楽報酬系に作用し依存状態をつくるため、甘い缶コーヒーやスタバの〇〇チーノ的なドリンクが大好きで良く飲むという人は、飲む頻度に少し気を付けたほうが良いかもしれません。

 

牛乳については分かったけれど、では豆乳はどうなの?

アーモンドミルクは?ココナッツミルクは?

と疑問がわきます。

 

豆乳のたんぱく質は大腸で善玉菌が分解されるため、コーヒーのポリフェノールが阻害されることなく、体内に吸収されるのだそうです。

アーモンドミルクについてはたんぱく質はほぼ含まれておらず、ポリフェノールを阻害するということはありません。

ココナッツミルクについても、コーヒーとの相性が悪いといった根拠は見当たりませんでした。

 

なので、コーヒーの健康効果を期待して、カフェラテのようなものを飲みたい場合は、牛乳よりも豆乳、アーモンドミルク、ココナッツミルクなどを入れて飲むのが良のではないでしょうか。

ほかにも、コーヒーとの組み合わせでおすすめとされている食品をご紹介します。

 

・ダークチョコレート(カカオ分80%以上)

・シナモン

グラスフェッドバター(牧草を餌とする乳牛のバター)

MCTオイル(ココナッツやパーム椰子の種子から中鎖脂肪酸だけを抽出したオイル。コーヒーに入れるとダイエット効果が期待できるとして、一時期流行った)

 

私個人としては、コーヒーはいつもドリップしたものをブラックで飲んでいるので、あまりこういったものを入れて飲んだことはないのですが、

これを書いているとき、思い立って淹れたてのブラックコーヒーにシナモンを振って飲んでみました。

 

シナモンは免疫力アップ、風邪予防などの健康効果が期待できるスパイスです。

さらに香りも良いし、コーヒーの良さを消さずに、相乗効果でおいしかったです(*´ω`*)

 

シナモンの健康効果について、このブログではないメインの猫ブログで書いたことがありますので、良かったらご覧ください。

nanakama.hatenablog.com

 

ダークチョコレートやMCTオイルなどは、まだ試したことがありません。

もし詳しい方がいらっしゃいましたら、コメントで味の感想など聞かせていただけるとうれしいです!

 

 

コーヒーの健康効果は牛乳をいれるとどうなる?カフェラテにすると減ってしまうメリット - YouTube

コーヒーにシナモンをいれて飲むと最強の健康ドリンクになる科学的理由【免疫力向上・糖尿病予防・不安解消・集中力促進・記憶力強化など】 - YouTube

 

⑦栽培環境【農薬問題】

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コーヒーは南米、中米、インドネシア、アフリカなど「コーヒーベルト」と呼ばれる熱帯地域で栽培されます。

そのような地域の中でも、コーヒーの木が育てやすい地域は高地に集中するとのこと。

 

この狭い地域で収穫するコーヒー豆が世界へ向けて輸出されていくわけですから、大量生産を余儀なくされ、農薬や化学肥料を使わざるを得ないことは、想像に難くありません。

 

オーガニック栽培を除く、一般のコーヒーに使用される農薬の量は、食品においては世界一なんだそうです。

(総合第1位は、綿花、次いでコーヒー)

 

世界一と言われるとちょっとびっくりしますが、コーヒーは記事のトップにある画像のように、チェリーと呼ばれる赤い実の中にある、種子の部分を使います。

 

なので、たくさん農薬を使われていようとも、直接表面に散布されるわけではないので、そこまで心配はいらないという意見もあるようです。

 

しかし、生育時だけにとどまらず、実は収穫後、燻蒸という手法(バルサンのようなもの)でジクロルボスクロルピリホスといった強力な殺虫剤をかけています。

これは豆の中に潜む害虫を生きたまま輸入させないために行う処理です。

 

これらの農薬は、発がんや遺伝的障害のリスクほか、神経障害、頭痛、意識障害などなど、書ききれないほど多岐にわたる健康リスクが指摘されています。

 

農薬の残留値は一定の基準値が設けられているものの、これだけ強力な殺虫剤を直接生豆にかけて、果たして本当に人体に害がないのか?と疑問視する声も多くあるのが現状です。

 

また、これは生豆に対しての処理ですが…

現地で焙煎したものを輸入する際には、この一定の基準すらない

というではないですか。

??何とも矛盾を感じ、モヤモヤしてしまいますね…。

 

コーヒーの効能どうこうよりも、農薬ですべて台無しになってはいないのだろうかとすら思ってしまいます。

 

とはいえ、これはコーヒーに限った話ではなく、野菜など全般にいえることです。

世界中の人がオーガニックを求めれば、需要に対し供給が足りなくなるでしょうし、かといって大量生産のためなら何をしてもいいという訳でもありません。

 

答えはすぐに出ませんが、私たちはその現状を知っておく必要はあるでしょう。

 

コーヒーの農薬については、以下の記事が参考になりました。

コーヒーと農薬の危険性 食品世界No1の農薬使用量 | しかめがね珈琲 (shikamegane-coffee.com)

 

⑧栽培環境【安い豆/カビ毒/先物取引

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コーヒーには、「オクラトキシンA」と呼ばれる人体に有害とされるカビ毒が含まれている場合があるそうです。

カビ毒は、コーヒーに限らず、穀類や種実類、茶葉などに発生します。

 

農林水産省の記事によると、カビ毒は

気象条件や生産、貯蔵時の管理や取扱などによっては、農産物に健康への悪影響が無視できないかび毒汚染がおこる可能性があります」

とありました。

 

つまり、栽培環境や収穫後の管理状況によって、カビ毒が発生する可能性があるとのこと。

家庭でも、パンとか餅とかにカビが生えてしまったという経験があるかと思いますが、保存状況や、湿度なんかに左右されやすいであろうことは、想像がつきます。

 

厚生労働省が平成16年度から平成21年度に実施した汚染調査によると、

・コーヒー生豆・・・0.76μg/kg

・インスタントコーヒー・・・4.23μg/kg

・焙煎済みコーヒー・・・2.75μg/kg

(いずれも最大値)

 

となっています。

インスタントコーヒーがやや高めであることが分かりますね。

これは、インスタントコーヒーの製法の1つである、「スプレードライ製法」というものに起因しているといわれています。

熱を発生させないフリーズドライに対し、スプレードライは瞬間的に熱を発生させる製法。

その温度変化によって豆に含まれるカビ毒が増幅してしまうと考えられているそうです。

 

また、本記事【前編】でお伝えしたカフェインレスのコーヒーにも、実はカビ毒が検出されるケースが多いとのこと。

これは、カフェインによる抗菌作用がカフェインを抜くことによって失われるからだとされています。

 

ただ、食品安全委員会では、オクラトキシンAの摂取耐性を

「体重50kgの人の場合で1日750ng以下」

と定めていますから、そう深刻に考えるほどでもないのかもしれません。

 

コーヒーのカビ毒は、豆が欠けていたり変色していたりすることが多いため、多くは「ハンドピック」という手作業の選別で回避できます。

 

コーヒー豆にそれだけ手がかけられるかどうかは、コーヒーの栽培農家にどれくらい利益があるかどうかで異なるケースがあるそうです。

 

というのも…

スーパーなどで売られている一般的なコーヒー豆を「コモディティコーヒー」といい、その価格は

先物取引

といって、世界の経済情勢や気象状況、栽培環境などを鑑みて、価格が安定するように前もって先物取引市場で決められています。

 

例えばその市場でコーヒーの価格が暴落してしまえば、農家は安い賃金でコーヒー栽培を余儀なくされるわけです。

そのような状況下で、丁寧にハンドピックができるかどうか、は疑問ですよね。

 

先物取引されていないコーヒーには「スペシャリティ」、「プレミアム」があり、これらは品質重視で市場価格に左右されません。

そのため、カビ毒が検出されることは少ないといわれています。

その分、価格はお高くなってしまいますが…

 

ここで何を伝えたいかというと、カビ毒の危険性を心配するのもあるのですが、

 

コーヒー豆そのものの品質や管理は、その栽培農家にかかっているのだ

 

ということです。

毎日コーヒーをおいしく飲みたい私たちと、コーヒー栽培を生業としている人たち。

 

私たちがおいしいものを食べたり飲んだりできる背景には、当たり前ですがそれを作る生産者がいるわけです。

フェアトレード」という言葉もあるように、安さだけを追い求めてはいけないのだなという風に感じました。

 

かびとかび毒についての基礎的な情報:農林水産省 (maff.go.jp)

評価書詳細 (fsc.go.jp)

スクラロースの指定の可否について (mhlw.go.jp)

☕ コーヒーの価格を決めるものとは? | Coffeemecca

 

2 コーヒーのメリット

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やっと、コーヒーのメリットの項目にきました(笑)

もう1記事書けそうなくらいですが、せっかくなのでこの流れでみていただけたらと思います。

 

ずっとコーヒーの問題点(デメリット)について長々と書いてきましたが、実はコーヒーはそれらのデメリットを上回るくらい、メリットがとても多いのです。

 

その主なはたらきをみていきましょう。

①クロロゲン酸による抗酸化作用

コーヒーのメリットの多くは、コーヒーに含まれるポリフェノール「クロロゲン酸」の抗酸化作用によるものが大きいとされています。

クロロゲン酸の主な作用として

 

動脈硬化予防

・がん抑制作用

・糖尿病予防

・肌の老化予防

・脂肪燃焼作用

・心臓病・脳卒中・呼吸器疾患による死亡率の低下

 

などが挙げられています。

すごいいっぱいあるー(´∀`)

ちなみに、最後のの死亡率の低下は、クロロゲン酸とカフェインの相乗効果だと考えられているそうです。

 

ただし、クロロゲン酸も過剰摂取は逆効果で、ビタミン・ミネラルの吸収を阻害するという研究結果もあるそうなので、あくまでも適量(1日1~3杯)に留めておくのが望ましいでしょう。

 

また、焙煎の度合いに応じて、コーヒー中のクロロゲン酸が減少することも分かっています。

深煎りコーヒーが好きな私としては少し残念な結果でしたが、まったく無くなってしまうわけではないようですから、そう落胆することもなさそうです。

 

☕ コーヒーポリフェノールの効果とは | Coffeemecca

コーヒー中のクロロゲン酸類とポリフェノールについて全日本コーヒー協会 (ajca.or.jp)

コーヒーを毎日3杯飲むとどうなる?最新の研究で明らかになった驚きの健康効果 - YouTube

②コーヒーの香り成分

コーヒーの香り成分についての研究は、杏林大学の古賀教授によって

「リラックス効果を得られる香り」と、「頭の回転を速くさせてくれる香り」という、2つの異なる香り効果があることが検証されました。

 

これは豆の種類によって得られる効果が異なるそうで、前者のリラックス効果がみられたのは以下の豆だったそうです。

・ブルーマウンテン

・ガテマラ

対して、後者の頭の回転が速くなる効果がみられた豆は、以下でした。

・ブラジルサントス

・ハワイコナ

・マンデリン

 

なんとも興味深い結果ですね。

コーヒーの香りを嗅ぐと、なんとも幸せな気分になるのは確かでしたが

まさか豆によってこんな両極端に違う効果があるとは知りませんでした。

 

詳しい検証を知りたい方は、以下のリンク先を読んでみてください。

香りから生まれる、 「癒し」と「集中力」。 | COFFEE BREAK | 全日本コーヒー協会 (ajca.or.jp)

 

3 コーヒーは結局体に良いのか悪いのか【前編/後編】まとめ

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コーヒーのメリットデメリットを前編・後編にわたりお伝えしてきましたが、いかがでしたでしょうか。

情報量が多いので、まとめてみます。

 

【前編】

・コーヒーは明治時代から一般化され、現在日本人の半数以上がコーヒー好き

・カフェインはメリットもあるが麻薬性のある依存物質なので、摂取量に注意

・カフェイン依存で片頭痛になる人もいる

・カフェイン耐性は人によって異なる

・コーヒーに含まれる油は心血管リスクを高めるが、フィルターを通して抽出すると軽減する

【後編】

・コーヒーを焙煎することで発生するアクリルアミドには発がん性がありそうだ

・コーヒーと牛乳の組み合わせで、コーヒーのポリフェノールが阻害される

・多くのコーヒーには農薬がたっぷり使われている

・コーヒーのカビ毒と、先物取引の話

・コーヒーのメリット①クロロゲン酸による抗酸化作用

・コーヒーのメリット②香り成分によるリラックスと集中効果

 

前編の歴史をみて分かるとおり、コーヒーはもともと日本になかったものです。

カフェインやポリフェノールの研究も進み、合う人と合わない人がいることも分かってきました。

 

すべての食品においていえることは、何事も食べ過ぎない、飲み過ぎないが鉄則。

また、どの食品にも多少の毒性はあり、何に対し耐性があるのかは人それぞれ違ってきます。

自分の体に合うかどうかは、自分だけが分かることです。

前編にてコメントもいただきましたが、その日のコンディションによっても作用が変わってくるでしょう。

 

このリサーチを通して感じたことは、あまり神経質になりすぎてはいけないということでしょうか。

ただし、お伝えしてきたカフェインの依存性については理解し、

「コーヒーを飲まないと落ち着かない」ような状態にはならないように注意したいところです。

そして、コーヒーがどこで、どのように作られているのかという背景を知っておくというのも大事なのではないかと思いました。

 

みなさんはどう思われたでしょうか。

 

大変長文になりましたが、最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

 

最後に、ご縁あって取り寄せているコーヒー店スペシャティーコーヒーをご紹介します。

スペシャティーコーヒーの見分け方として、農園の情報まで明らかになっているのが目安だそうです。