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普段の飲み水として、ペットボトルの水(ミネラルウォーター)を飲んでいるという人も多いのではないでしょうか。
しかし、たくさんの種類があって、正直どれがいいのか悩ましいですし、また安全性も気になるところです。
今回はそんなミネラルウォーター事情についてリサーチしました。
ミネラルウォーターの種類と水道水との違い
ミネラルウォーターの種類、および水道水と比べた際の成分の違いについてみていきます。
ミネラルウォーターの種類
一般的にミネラルウォーターと呼ばれる水は、2のナチュラルミネラルウォーターを指す場合が多いといわれています。
※良く耳にする「海洋深層水」については、水源が地下水でないことから「ボトルドウォーター」に分類されているようです。
- ナチュラルウォーター・・・特定の単独水源から採水された地下水を原水とし、沈殿・ろ過・加熱殺菌以外の方法で化学的・物理的処理を行わないもの
- ナチュラルミネラルウォーター・・・ナチュラルウォーターのうち、鉱化(自然にミネラル類が含まれている)した地下水を原水としたもの
- ミネラルウォーター・・・ナチュラルミネラルウォーターを原水とし、品質安定のためにばっ気(浄水法の一種)を行ったり、ミネラルを調整したり、複数のナチュラルミネラルウォーターを混ぜたりしたもの
- ボトルドウォーター・・・123以外の飲用水(水道水、河川水、蒸留水など)をボトルに詰めたもの
更に、「硬水」「軟水」といった分類がありますが、これは水に含まれるカルシウムやマグネシウムの含有量によって定められます。
一般的に海外は硬水、日本は軟水が多い傾向です。
硬度が高ければそれだけミネラル分が多いということになりますが、その一方で、飲みなれないとお腹をくだしやすいため、どっちが良いかは人によるといえます。
また、コーヒーや紅茶などには、軟水のほうが味に影響がないともいわれています。
水質基準値を制定・管理する機関の違い
そもそも、水道水は厚生労働省の管轄で、基準値等は「水道法」によって定められています。
・水道水の水質基準項目・・・51項目
↓ ↓ ↓
対して、ペットボトルの水は農林水産省の管轄であり、それらを取り締まる法律は「食品衛生法」です。
・ミネラルウォーター類の水質基準項目・・・39項目
※水道水との共通項目である鉛・ヒ素・フッ素などの項目は、いずれも基準値が水道水より規制が緩くなっています。
参照
↓ ↓ ↓
なお、これらはあくまでも日本の基準ですが、海外での基準値はもっと厳しく定められています。
その一方で、海外ではミネラル分を生かすため、以下の段落でご説明するような加熱殺菌や化学的な処理はほぼ行っていないそうです。
殺菌方法の違い
日本産ミネラルウォーターの殺菌・除菌方法は、主に3つあり、これらを単独または組み合わせて殺菌することと定められています。
- 加熱殺菌・・・日本で一番多い
- 非加熱殺菌(オゾン、紫外線)
- ろ過フィルター除菌
対して、水道水の殺菌には塩素が使用されます。
(浄水場での処理に凝集剤(水道用ポリ塩化アルミニウム)という薬品を使用するが、処理過程で除去され、水道水には残留しないそうです)
ミネラルウォーターが飲み水に良いといわれるのは、この塩素が入っていないことが大きな理由だといえます。
ミネラルウォーターの安全性は?
ミネラルウォーターの安全性が懸念される要素として、主に以下の4点が挙げられます。
その中でも特に問題視されているのは、2の「硝酸態窒素」と3の「放射能」です。
1 の基準値については、規制が緩いものの、必ずしもその数値が高いというわけではないので、気になる人は成分をきちんと公開している、もしくは問い合わせに対応していただける企業の水を選ぶしかなさそうです。
私が調べた限りでは、水道水のように水質調査結果を表示しているミネラルウォーターのサイトはなかったので、問い合わせするしかないでしょうね(-_-;)
2 の硝酸態窒素ですが、これは化学肥料を多く含む土壌に多く存在し、作物等に吸収されなかった分が地下水に浸透することによって検出されます。
硝酸態窒素は発がん性物質です。
更に血液中の酸素運搬能力を奪うはたらきがあり、特に乳幼児が摂取すると窒息死の危険性もあるとして問題視されています。
硝酸態窒素の基準値は、現在水道水と同じ基準で「10mg/L以下」と定められてはいるものの、ミネラルウォーターのサイトをみると、あえて「硝酸態窒素不検出」などと記載している企業も見受けられます。
つまり、微量でも検出されること自体が問題視されているのですね。
3 の放射能については、3.11の震災以降、基準値が見直され、基準値をクリアした食品はその数値を記載せずとも市場に出回ることが認められています。
しかしながら、これも2の硝酸態窒素と同様に、企業独自の検査を行い、その結果をサイトで報告しているメーカーもありますので、気になる方はぜひ調べてみてください。
4 のペットボトルの材質についてですが、
通常保管においては問題ないようですが、炎天下の車内などに放置すると、ボトルから有害物質が溶け出すこともあるので、開封未開封に関わらず、そこは気を付ける必要がありそうです。
従って、より安全性の高いミネラルウォーターを選ぶなら、
硝酸態窒素や放射能が検出されないもの
が選ぶ際の目安になるでしょう。
我が家で飲む頻度が高い「水彩の森」(北海道黒松内の天然水)を調べたら、硝酸態窒素および放射能は未検出でした。
(硝酸態窒素については個人で調べた方の記事参照)
個人的には、海外より日本、硬水より軟水がいいかなと思ってしまう私です。
硝酸態窒素の検査について、参考になったサイトはこちら。
硝酸態窒素ゼロのミネラルウォーターを紹介!ゼロのメリットも解説 | あしガイド
まとめ
ペットボトルの水について調べました。
まとめると、
- 日本では原水や殺菌方法などによって呼び名が4種あるが、いわゆるミネラルウォーターとは、「ナチュラルミネラルウォーター」を指す
- 日本は殺菌処理を行うことが義務付けられているが、海外はミネラル保持のため、殺菌しないのが一般的
- 日本は軟水、海外(ヨーロッパ)は硬水が多い
- 安全性を見極めるには「硝酸態窒素」と「放射能」の検出があるかどうかが一つの目安
といったところでしょうか。
ミネラルウォーターはそのまま飲むことが多いため、その安全性が気になるところでしたが、まずは情報をきちんと公開しているかどうかを調べてみるというのも大事ですね。
ただし、世の中には砂糖や人工甘味料入りのもっと危険な飲料水もたくさんあるので、水だけを気にしても仕方ないという現実もあります(^^;
ですから、水道水かミネラルウォーターか、とか
硬水か軟水か、とか極論ではなく、
「いろいろ飲んでみる」のが一番いいのかな、という風に個人的には思いました。
おまけ・残留塩素チェックしてみた
少し前に、ブログ読者様でもある猫友さんから、残留塩素測定用の試薬を分けていただいたので、我が家の水で試してみました。
※この検査薬は、非常に反応の良い薬なので、残留塩素に色が分かりやすく変化しますが、塩素が基準値を超えているとか、そういうことではないそうです。念のため。
猫友さんの家のお水での検査結果も掲載許可いただいたので、合わせてみていただけたらと思います。
猫友さん結果【1】
(各条件は画像内テキストをご覧ください)
ピンク色に反応しているのが、残留塩素ありということになります。
明らかに浄水フィルターなしの水道水だけに、塩素が反応していますね。
ミネラルウォーターには塩素を使っていないことも証明できています。
猫友さん結果【2】
茶こしのような網は塩素は通り抜けるものの、キッチンペーパーでは除去できているような結果ですね!
「指が入った」というのは、人間の皮膚が塩素を吸収するという説を試したそうです。
見事、塩素反応がないですね。
これは知りませんでした。
※経皮吸収については実際あるようですが、どの程度実害があるかまではリサーチしていないので、あくまでも「そういう説がある」ということで流していただけたらと思います。
猫友さん結果【3】
なんと、放置しただけで塩素が抜けていました。
揮発するのでしょうか。
猫が置き水を好むのは、こういう理由もあるのかな?
最後に、我が家の水質検査です。
4パターンしかまだ試していませんが。
写真があまりキレイじゃなくて申し訳ないです(^^;
この場合、指を入れてもしっかりピンク色に反応しました。
猫友さんの場合は水の量が少なかったとのことなので、その辺も関係しているかもしれません。
浄水器、海洋深層水(このとき家にあったペットボトルの水)はともに無色でした。
以上が今のところの実験結果です。
実際にやってみることで、少なくとも浄水器つける意味はあるんだなと実感できました。
さて、みなさんはどんなお水を選びますか?
長くなりましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。
【参考動画】
ルイさんの動画では、おすすめミネラルウォーターもご紹介していましたよ^^
ミネラルウォーターをサプリメントと思え‼️基本的な見極め方【自然療法士 ルイ】 - YouTube
【参考】
・ミネラルウォーターの水質調査(硝酸態窒素)の結果|便秘におすすめな水は?
・知ってますか?ペットボトル水と水道水 ーここが同じ!ここが違う!ー(橋本淳司) - 個人 - Yahoo!ニュース
・日本ミネラルウォーター協会 統計資料
統計資料|一般社団法人日本ミネラルウォーター協会(公式ホームページ)|普及|調査|研究
・ペットボトルの安全性
ペットボトルの安全性は高い?:ペットボトルは人体に危険、は本当? | ビジネスジャーナル
・一般社団法人 日本ミネラルウォーター協会
一般社団法人日本ミネラルウォーター協会(公式ホームページ)|普及|調査|研究
・水彩の森 黒松内銘水株式会社
・札幌市水道局