明日を生きるごはん

テレビでは知り得ない食と健康の話

知らないとマズイ小麦問題 その1「問題が多すぎな点」

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※ご来訪ありがとうございます。当ブログにはじめてお越しの方は、まずこちらを読んでいただけるとうれしいですm(__)m

いよいよ禁断の小麦シリーズです。

小麦を使った食品はおいしいものが多いですからね。

問題点などできれば知りたくないという気持ちになります。

しかし、小麦問題は奥(闇)が深かったデスヨ…

アレルギーがある人だけじゃない、小麦大問題について今回はざっくりお話します。

はじめに・小麦の誤解

まずはじめに、私含め誤解しがちなこととして、

 

小麦の問題は、アレルギーだけじゃない

ということが挙げられます。

 

小麦問題と言えば、知識のある人であればまず「グルテン」を疑う人が多いのではないでしょうか。

(私は正直言ってそうでした)

グルテンとは…小麦粉に含まれる2種類のたんぱく質が、水を加えこねることでできる網目状の物質のこと。パンの伸びのもとになるもの。

 

近頃耳にする「グルテンフリー」という言葉は、グルテンにアレルギーを持っている人(小麦アレルギー)のための食品であると、私は思っていました。

そして、自分はアレルギーじゃない(だろう)から、大丈夫だと。

グルテンフリーとは無縁の生活を送っていたわけです。

 

ところが、様々な情報を見聞きしているうちに、どうもそれだけではないようだということに気付きました。

むしろ、アレルギー以外の問題のほうが大問題であると思われるのです。

 

その問題とは、

グルテン不耐症

です。

 

グルテン不耐症とは、次回以降の記事で詳しくご説明しますが、

  • しつこい疲労
  • 片頭痛
  • 不眠
  • うつ症状・イライラ
  • 吐き気
  • 便秘or下痢症状
  • 生理不順・PMS

などなど、一般的な、誰でも一度はあるような、

めっちゃ分かりにくい微妙な症状ばかり

なんですよ(;・∀・)

 

しかも、このグルテン不耐症、日本人の7~8割に該当する可能性が極めて高いとのこと。

 

こういった微妙な体調不良は誰にでもあることとして、

「疲れてるのかな」

「睡眠不足かな」

と流してしまうことが多い一方で、実は長年悩んでいる人も多いのではないでしょうか?

 

私は自分の片頭痛がまさにそれに該当すると思いました。

 

本間良子医師は、著書「長生きしたけりゃ小麦は食べるな」の中で以下のように書いています。

あらゆる体の不調は、各部位が「炎症」することが原因で起こります。

それこそ、腸が炎症すれば下痢や便秘になるし、脳や神経が炎症すれば認知症の原因となります。

つまり、体内に炎症を引き起こす食べものこそが小麦なのです。

また、同著ではこのようにも書いています。

ほとんどの人は、自分が小麦に弱いとは知らずにずっと食べ続けています。

そして、同時にあらゆる不快症状を我慢して生きています。

 

なぜ小麦が「炎症」を引き起こすのか?

それにについては、小麦問題の肝となり、とても長くなるので改めて別の記事に挙げたいと思います。

小麦の問題点7つ

小麦問題はアレルギーだけじゃなく、むしろあらゆる体の不調に関与する

グルテン不耐症」が問題だとご説明しました。

 

ですが、実はまだほかにも小麦の問題点があります。

私が調べてきたことをざっくり箇条書きにすると、全部で7っありました。

(まだほかにもあるかもしれませんが…)

 

【小麦の問題点7つ】

  1. 小麦自体のアレルギー
  2. 自己免疫疾患(セリアック病)…グルテンが遺伝的に合わず、体に様々な症状を引き起こす
  3. 小麦は常在菌「カンジダ」(カビの一種)のエサになる→カンジダ増殖に伴い、免疫機能がはたらき、腸の粘膜が傷つく
  4. グルテン不耐症(リーキーガット症候群)…小麦に含まれるグリアジン(グルテンを構成する成分)が腸壁を開き、微細な穴をあける(腸もれ)→体中に炎症を起こさせる
  5. 小麦の中毒性…分解されたグルテンには「グルテオモルフィン」というモル ヒネに似た物質が含まれる→食べることにより幸福感がもたらされ、もっと食べたくなる
  6. 現代小麦の品種改良問題…古代小麦と比べ、現在の小麦はグルテン含有量を高めるために遺伝子操作されている
  7. 小麦の残留農薬問題…農薬は日本も海外も使っているが、海外から輸入する小麦は「ポストハーベスト」(収穫後に日持ちさせるためにかける農薬)の問題も更に加わる

 

・・・(^^;

いかがでしょうか。

長年、パティシェとして小麦と付き合ってきた私にとっては、正直ここまでとは思わず、愕然としました。

 

もちろん、体を鍛えている人や生まれつき体が丈夫な人もいるでしょうから、これが全員に当てはまるとはいえないでしょう。

 

また、小麦って本当に何にでも入ってますから、ちょっと信じがたいし、できれば見なかったことにしたい、なんて思いません?

 

それに、じゃあ昔からパン食の欧米人はみんな具合が悪いってことにならない?

と疑問も出てきます。

 

これには、日本人の体が小麦に合わない説も多々取り上げられていますが、

本間医師はそうではなく、グルテン不耐性は海外でも先駆けて問題視されていると述べています。

 

ですから、今では日本よりもむしろ欧米のほうがグルテンフリー食品が多く販売されているのだそうです。

確かに、テニスプレーヤー選手の食事療法でグルテンフリーが取り沙汰されていたりしますし、小麦が体に及ぼす影響は、世界的に問題視されているのでしょう。

 

今回のまとめ

小麦が体に及ぼす影響は、アレルギーだけにあらず、「グルテン不耐症」をはじめ7つの問題点が指摘されています。

まさに「問題が多すぎな点」が問題でありました。

 

なので、小麦シリーズは「甘いもの」シリーズと同様、その2、その3と続きます。

次回以降の記事ではグルテン不耐症について深掘りしていく予定です。

 

以前も書きましたが、砂糖(甘いもの)、小麦、トランス脂肪酸を摂り続けることは、体・心・魂の成長を阻害するという吉野医師の名言がありました。

 

今回、「神社チャンネル」という羽賀ヒカルさんの動画にて、吉野医師がゲスト出演した回では、砂糖や小麦の歴史について、とても大事なことを語られていました。

鎖国していた江戸幕府時代から戦後のGHQ政策に至るまでの歴史を知ると、ちょっと食に関する見方が変わるかもしれません。

 

また、最後の「食に信仰心をもつ」

という言葉にハッとさせられました。

 

お時間ありましたらぜひご視聴を。15分程度で分かりやすく解説されています。


www.youtube.com

 

【参照】

・書籍:「長生きしたけりゃ小麦は食べるな」 本間良子著

・宮澤医院 

グルテン(小麦)7つの問題点とグルテンフリー食事療法で得られるメリットと実践法

東洋経済オンライン

「リスクのある小麦」の輸入を続ける日本の末路 | 食品 | 東洋経済オンライン | 社会をよくする経済ニュース

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