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市販されているペットボトル飲料やスイーツなどの原材料表示をみると、「果糖ブドウ糖液糖」や「アスパルテーム」「ソルビトール」といった文字を目にしますよね。
今回はこれら甘味料のうち、果糖ブドウ糖液糖について私が学んだことをお伝えします。
果糖ブドウ糖液糖
良く目にしません?この名前。
糖糖糖って糖が3つもついてていかにも甘そう(笑)
これは、その名の通り果糖+ブドウ糖からなる液状の糖で、別名「異性化糖(高フルクトースコーンシロップ)」とも呼びます。
果糖よりもブドウ糖の割合が多い場合は、名前が「ブドウ糖果糖液糖」となります。
いずれも甘いもの その1でお話しした、直接糖の仲間です。
はい、依存性の高さで定評のある、あの直接糖です。
低温で砂糖より甘く感じる
※ショ糖=砂糖(果糖+ブドウ糖)
果糖ブドウ糖液糖の原材料は、主にトウモロコシのデンプンです。
ペットボトル飲料や、アイスクリームなどの冷菓をはじめ、ドレッシングやたれ類などに幅広く使われています。
そうそう、アイスコーヒーでおなじみのガムシロップも、基本的には果糖ブドウ糖液糖だそうです。
(昔は、砂糖+水+アラビアガムで作っていたから、ガムシロップというのだそう)
なぜ飲料やデザート類にこの果糖ブドウ糖液糖が多用されるのかというと、
もちろん液状だからということもありますが
低温で砂糖より甘く感じるという果糖の特徴が関係していると思われます。
→→→つまり、コスト低減ということになりますね。
この「甘さの感じ方」については、次回以降に予定している記事「人工甘味料」でもキーポイントになるので、覚えておいてください。
血糖値が上がりやすい(ブドウ糖)
はい、出ました。
直接糖はダイレクトに吸収されやすい→血糖値が上がりやすいということは、以前の記事でお伝えした通りです。
血糖値に関しては、このブドウ糖のヤツめが攻撃力高めなんですね。
一方、果糖についてはブドウ糖と異なり直接肝臓で代謝され、適量を超えると中性脂肪となり蓄えられていきます。
果糖は血糖値に影響しないなら安心、というわけでは決してなく、
代わりに、内臓脂肪のリスクが高まるわけです。
遺伝子組み換えトウモロコシ
果糖ブドウ糖液糖の原料であるトウモロコシは、ほとんどがアメリカ産のものです。
ところで、アメリカ産のトウモロコシの約9割が遺伝子組み換え品種だということをご存知でしょうか。
そして、そのトウモロコシが無農薬である確率ももはや低いといえるでしょう。
(そこまでたどって調べることも困難)
昨今は消費者の意識も高まり、遺伝子組み換えでない作物を選ぶ方も多くなってきました。
遺伝子組み換え作物が人体にどう影響するのか、まだ不明な点が多いからではないでしょうか。
遺伝子組み換えについては、また別の記事でもっと深く触れたいと思います。
AGEのリスク
直接糖を摂ると、糖は体内でタンパク質や糖質に結合し、糖化という現象が起こります。
これはつまり糖による老化現象なのだそうで、糖化が促進されるとAGE(糖化最終生成物)が作られます。
AGEは聞いたことがある方もいるかと思いますが、
動脈硬化、肥満、免疫力低下、アレルギー、ガン、精神疾患など、ありとあらゆる病気の原因となり得るとんでもない物質です。
特に、果糖はブドウ糖と比較してもAGE生成リスクが10倍なのだそう。
てことはですよ、果糖入りフルーツジュースは、たとえ100%でもAGEリスクが高まるのです。
(果物を食べるのとはまた異なります)
果糖、恐ろしい子・・・!
おわりに
果糖ブドウ糖液糖とは、そのほとんどが遺伝子組み換えのトウモロコシから、人工的に生成した液状の甘味料です。
コスパの良さからたくさんの飲料や食品に使われていますが、そのリスクについてはあまり積極的に公開されていません。
アメリカではその危険性を訴える声が高まっているとのことですが、日本ではあまり知られていないのが現状です。
例えば、スポーツドリンクなどが良い例です。あれにはこの果糖ブドウ糖液糖がたっぷり入っているにも関わらず、そのリスクについてはほとんど触れられていないですよね。
じゃあ、カロリーゼロの飲料にすれば良いのか?
答えはNOです。
カロリーゼロ含む、人工甘味料についてはまたの機会にお話しさせていただきます。
参考:
実は怖い「体の糖化」老化を早め病を招く糖化物質《AGEs》蓄積を防ぐには【予防医療の最前線】 | ハフポスト LIFE
書籍:「がまんしない医者の食卓」内海聡 著