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「遺伝子組み換え食品は良くないだろうな」ということは頭にあるものの
具体的に何が問題なのか、ということについて考えてみました。
今回はある動画を視聴しましたので、要点をまとめてみたいと思います。
「遺伝子組み換え食品、ゲノム編集はなぜ怖い?」を視聴して
今回視聴したのは、いつも参考にさせていただいている内海医師が代表を務める、
「市民が作る政治の会」の動画です。
18分ほどありますが、素人にも分かりやすく説明されているので、気になる方はぜひ視聴をおすすめします。
日本で流通する遺伝子組み換え作物は8種
動画の要点をまとめる前に、日本で流通している(輸入している)遺伝子組み換え作物について調べました。
なお日本国内では、遺伝子組み換え作物は今のところ作られてはいません。
(ゲノム編集は別です)←違いは動画で簡潔に説明されています
加工品や飼料に使う原材料の作物は、ほとんどが輸入品に頼っているというのが現状です。
【日本で流通している(または輸入が認められている)遺伝子組み換え作物8種】
用途も記載してみました。
- とうもろこし・・・飼料、でんぷん、スナック菓子、異性化糖、食用油など
- 大豆・・・飼料、食用油、乳化剤、たんぱく加水分解物など
- 菜種(キャノーラ)・・・食用油
- 綿・・・食用油
- てんさい・・・砂糖
- じゃがいも・・・食用
- アルファルファ・・・飼料
- パパイヤ・・・食用
※5、6、7については近年輸入実績なし
動画の要点
- 遺伝子組み換え作物は、農薬(枯葉剤)とセットである(農薬に耐えられる作物を遺伝子組み換えにより作った)
- 遺伝子組み換え作物には発がんリスクがある※1
- 畜産の餌(飼料)に使われているので、肉にも成分が蓄積される
- 日本では加工食品には基本的に表示義務がない※2
- アメリカでは積極的にGMO表示している
- ゲノム編集食品も遺伝子組み換え食品と基本同じようなもの(と考える)※3
- 表示の仕方に騙されないで※4
- 今だけ良ければそれでいいのか?(自分たちの子孫のことも考えて)
※1・・・まだ人体への影響ははっきりと解明されていないのが現状ではあるものの、発がん性のほか食物アレルギーのリスクも指摘されている
※2・・・現在意図せずに遺伝子組み換え作物が混入してしまう割合を5%まで認められているが、2023年4月より表示法が厳格化し、0%になる。 これにより、「遺伝子組み換えでない」表示はなくなってしまう可能性があると懸念されている
※3・・・厳格にいうと違うもの。しかし、遺伝子を操作するという点では同じようなものだと、動画では言っている
※4・・・「リコピン5倍トマト」のような表示など、耳障りの良い言葉に気を付けてという意味
個人的な感想
恥ずかしながら、現在日本で流通が認められている遺伝子組み換え作物は、「8種」であることをまず知りませんでした。
そして、実は遺伝子組み換えの表示義務はないということも知らなかったです。
商品に「遺伝子組み換えでない」と記載してあるのは、任意(企業努力)だったんですね。
しかし、2023年より表示義務が厳格化するため、事実上その記載はされなくなってしまう可能性があるというではないですか。
・・・えええ!
それだと選ぼうにも選べなくなっちゃう(;゚Д゚)・・・困りましたね。
遺伝子組み換え、もしくはゲノム編集を行うもともとの目的は、
雑草を枯らす農薬に強い作物を大量生産するため
だといえます。
魚であれば、身を太らせて食べる部分を多くするためです。
「たくさん生産できていいじゃないか」
とも捉えられる一方で、
わたしたちの体に入れるものがどんどん自然のものから遠ざかっていくのでは?
と強烈な危機感を覚えるのは私だけでしょうか。
動画でも言っていたように、この問題は自分だけでなく、これからの子供たち、そのまた子供たちへとずっと受け継がれる問題です。
「国がなんとかしてくれる」ではなく、自分たちがもっと関心を持ち、声を挙げていくべきではないかと強く感じました。
【参照】
・「東京都福祉保健局」
遺伝子組換え食品に関する事項|「食品衛生の窓」東京都福祉保健局
・「生協パルシステム kokocara」
このままだと「遺伝子組換えでない」の表示がなくなる? なぜか分かりにくい、日本の遺伝子組換え表示|KOKOCARA(ココカラ)−生協パルシステムの情報メディア
・「食品産業新聞社」
2023年から遺伝子組み換え不使用表示(Non-GMO)厳格化、主要大豆加工メーカーの対応をヒアリング|食品産業新聞社ニュースWEB
・「讀賣新聞オンライン」
ゲノム編集で肉厚に改良したマダイ、販売可能に…京大と近大が共同開発 : 科学・IT : ニュース : 読売新聞オンライン